スケジュール

工務店の広報担当者がやめてしまった。人材採用のミスマッチ

昨年、大阪のとある工務店の社長さんからご相談がありました。
「広報担当者がやめてしまった。現在、広報実務をやる人がいなくて困っている」とのことでした。

その企業はWEB広報に力を入れていて、数多くのホームページとSNSを運営していて、アプリも自社で作っていました。

広報担当者がやめてしまった理由は色々あるようでしたが、人材採用のミスマッチ運営サイトが多すぎることが大きな原因だったと思います。

人材採用のミスマッチ

採用したのはWEB運営もできるプログラマーって感じで、html、CSSはもちろん、PHPなども使いこなせて、WEBアクセス解析もしていたようです。
もちろん写真撮影をしたり、文章を書いたりなどの仕事もあります。

WEBプログラマー、WEBデザイナーは「ユーザーが見やすい素敵なホームページをつくる仕事」です。
前者はプログラミング言語を書く仕事で、後者はデザインするのが仕事です。

広報の仕事はホームページのプログラムを書く仕事ではありません。
本来、ホームページのコンテンツをつくる仕事であり「会社・商品・サービスの素晴らしさを伝える仕事」でもあります。
ですのでその企業の建てる建物が好き!このサービスのここが素晴らしい!と惚れ込む気持ち、結構大事なんです。
採用したプログラマーがそう感じているのなら最高の人材だったと思いますが、そうではなかったようでした。

もしWEB広報に力を入れるなら、WEBをつくる仕事はWEB制作会社に外注することをおすすめします。餅は餅屋です。
そして採用すべき広報担当者は、商品やサービスに興味があるかどうか、好きかどうかで判断した方が良いです。WEBコンテンツを充実させることを目的に採用しましょう。

今回のご相談は、新しく採用する人は住宅が好き!モデルハウスを見るのが好き!インテリアが好き!など、住宅に何かしら興味をもっている人を採用することをおすすめしました。家や暮らしについて詳しい主婦がベストだと思います。

どうしてもホームページのプログラムを書く人を採用したいなら「広報担当者募集」ではなく「プログラマー募集」と記載しましょう。

運営サイトが多すぎる

もう1つの原因は、運営するホームページやSNS、アプリが多すぎるということです。
かなり情報量が多いサイトが1つ、自社ホームページが6つ、ポータルサイトが2つ、アプリ専用ホームページが1つ、SNSアカウントが5つ、ブログが自社ホームページ以外に2つ、Youtubeアカウントが1つでした。
これ以外にもメルマガとアプリ作成…。

これ…全部必要ですか?
多すぎる!とても1人で管理・運営できる量じゃありません。

これだけやって問い合わせが増えているならいいのですが、昔はあったけど今は全くないとのことで…。
人材を採用する前か、採用するのと同時に、WEB戦略、広報戦略自体を見直す必要があると思います。
昔と今ではWEB環境は変わっていますよ。
あと、それぞれのWEBサイトの役割や目的も明確にした方が良いです。