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売り手市場で採用難。採用広報って?

ある中小企業の経営者から「採用がうまくいかない。採用してもすぐ辞めてしまう。採用広報に興味あるけど、何するの?」と聞かれました。
すぐに辞めてしまっては、また採用するためのコストもかかりますよね。
今はどこも人材不足で採用難。
人材が辞めてしまい、いつまた採用できるかわからない状況、という企業も多いでしょう。

採用広報とは?

採用広報とは、その名の通り、採用するために広報することです。
具体的には企業のホームページとは別に、採用に関する特集ホームページをつくったり、会社案内や仕事内容を紹介するパンフレット、合同企業説明会への参加、インターンシップなどが上げられます。

採用特集ホームページは求人情報をただ載せるだけではなく、具体的な仕事内容や働き方を紹介したり、社内の雰囲気、社員インタビューなどを掲載する企業が多いです。

求職者が「この会社で働くイメージが持てるか」がポイントで、それらの情報が、自社が欲しい人材に伝わることが重要です。

欲しい人材に情報を伝えるには?

例えば、新卒を採用したい場合。新卒採用のポータルサイトに掲載したり、大学などの学校の就職課に訪問し、情報提供します。
インターンシップの受入をすることも重要でしょう。

中途採用をしたいなら、ハローワークや転職サイトに掲載するなどが上げられますが、ここ数年で、wantedly(ウォンテッドリー)に掲載したり、facebookやTwitterなどのSNSで情報発信する企業も増えています。

いろいろな手段で求人情報を掲載しているということは、それだけ情報を届けるのが難しくなってきているということです。

どこに掲載して良いかわからない場合は、欲しい人材はどんな人で、その人ならどんなサイトを見るかな?どんな行動をとって就職・転職しようとするかな?と、相手の立場になって考えてみることです。

求職者の立場で行動を考える

経営者であるあなたも、昔はどこかの企業で働いてたこと、ありますよね。
その時、自分はどんな行動をしましたか?
もし社員経験が無い場合、自社で働く社員に聞いたり、周りの人にどんな行動をとって仕事を探したか聞いてみることをおすすめします。

私の場合、ハローワークや情報誌、転職サイトで興味ある仕事を見つけたあと、その会社のホームページやSNSを隅々まで見て、いろいろチェックしました。
さらに企業の理念やビジョンも必ず確認して、共感できるか、すばらしいと思えるかで判断しました。
そして口コミ情報があるなら、それらの内容も見ていました。

今ならindeedで検索したり、転職エージェントに探してもらう人も多いようです。

職種によっても、仕事の探し方は変わると思います。

若い頃、広告カメラマンのアシスタントをしていたのですが、当時はそのような募集はありませんでした。
企業のホームページを見て、この会社のカメラマンが撮影する写真ってかっこいいと思い、求人募集していないにもかかわらず電話して「御社で働きたいんです!」と猛烈アタックをしたこともあります。

求職者の立場になって考えてみると、どのような情報提供をし、どこに掲載すれば良いかイメージできますよね。

採用した人材が辞めないためには?

採用広報のゴールは、採用したあとも定着することです。
すぐ辞めてしまうという場合、いろんな原因があるでしょう。
原因の1つに、採用広報で正しい情報発信が行われていなかった可能性もあります。

例えば、本当は有給がとりにくい雰囲気なのに「有給がとりやすい会社です」と嘘をつくことです。

広報の基本は「正しい情報を伝える」ことです。

有給がとりにくい雰囲気なら、とりやすい雰囲気に変える努力をすることが必要です。
もし有給について情報発信するなら「今まで有給がとりずらい雰囲気でしたが、とりやすいように、我が社はこんな努力をしています」と、ありのままを伝えると良いでしょう。

採用広報の前に、基本的なことを広報

今回のご相談ですが、ホームページは昔のままで更新してない状態でした。
SNSのアカウントはあるけど情報発信していない。
このような状況では、どんな企業なのかわかりません。

採用広報の前に、まずは基本的な広報活動をしましょう。

広報は伝えるのが仕事。まずは日々の取り組みを発信しよう