今、広報サポートをしているBtoB企業は、創業して34年が経ちます。
理念やビジョンはありますか?と伺ったときは、ぼや〜っとしてたのですが、1ヶ月後、企業理念がビシッとかかげてありました。
中小企業の場合、創業時は明確な企業理念が無かったり、社長の頭の中にはあるけど文章化されてなかったりすることもあると思います。
ですが、文章化することをおすすめします。
企業理念やビジョン、こんな社会にしたいという想いって大事です。
その理念やビジョンを達成するための仕事が、広報実務でもあります。
(もちろん事業を行う上で重要ですが、広報にとってはとても大切なこと)
この部分がブレブレ、あやふやだと、広報もブレブレになってしまい、ステークホルダーからも「何したいのかよくわからない会社」という評価に繋がります。
理念やビジョンが不明確だと、必ず広報担当者は壁にぶち当たり、モヤモヤします。
あれ?この仕事は何のためかな?
どこに向かってるんだろう?
といった感じで。
理念やビジョン、こんな社会にしたいという想いがあることは、広報担当者にとって軸みたいなものです。
迷った時に「これは理念に添っているかな?」「ゴールがあそこだから、今はここがんばろう」という感じで判断できます。
社外広報はもちろんですが、社内広報や採用広報にとっても重要です。
最近では、理念に共感したからこの商品を買ったなど、売上にも左右している現場もあるようです。
20代の若い男の子が、チョコレートを買うときに、こんな言葉を言っていました。
「チョコレートって発展途上国の人達が育てたカカオ豆を原料になってるけど、ほとんどが低賃金で雇われてる人達なんですよー。でも、このチョコレートは、すばらしい理念があって、そうゆう人達にちゃんと賃金を支払ってるチョコなんです。だって、頑張って作ってる人に対して低賃金は無いよね。だから僕はこのチョコ食べてます。普通のチョコレートはカッコ悪いから買いません。」
理念で選ばれる時代にもなったとも言えますね。
理念やビジョンを周りにしっかり伝えることは、採用広報でも重要です。
理念に共感したから求人応募したという人も少なくありません。
今回は、企業理念とともに社員心得も掲げられていました。
あと素晴らしい取り組みをされている社員さんがいました。
その社員さんは、誰かに指示されたわけでもなく、こんなのを作っていました。
プラ板の手作りキーホルダーです。
これを大量につくって、年末の挨拶周りでカレンダー配りするスタッフに「カレンダーと一緒に、これも配ってください」と渡したそうです。
そして貰った方が女性の時、えーかわいいー!どれにしようかな〜♪携帯につけるわー♪と喜んでくれたとのことです。
本当にすてきな会社だなぁと感じた出来事でした。