広報初心者さん
さとう
まずは違いを知る
広告を出す方法は、たくさんあります。フリーペーパーに広告を出す、地下鉄の中刷り広告を出す、人が集まる場所にポスターを貼る、facebook広告を出す、Yahooやgoogleでネット広告を出す、新聞広告を出す、雑誌に広告を出す、折り込みチラシを配るなど、今は本当にいろんな手段があり、お金を払えば簡単に広告はできます。
広告を出して知ってもらうことと、新聞やテレビなどに取材をされて知ってもらうことの大きな違いは、第三者の言葉(しかもプロの言葉)で語られているか否かです。この第三者の言葉で語られるということこそが、いろんなメリットに繋がります。
新聞・テレビ等のメディアに紹介されるメリット
新聞やテレビ、ラジオは私たちの生活に欠かせないもので、たくさんの人が見たり聞いたりしているメディアです。そのメディアに紹介されるメリットは、1つだけではありません。
信用・信頼度が上がる
この商品は「○○新聞で紹介されました」「テレビの番組で紹介されました」と聞くと、話題の商品なんだな〜と思ったり、信頼できる商品なんだな〜、紹介されるほど美味しい商品なんだな〜、という印象を持ったことはありませんか?第三者の言葉、つまりテレビ番組や新聞記者さんの視点を通して知ると、信用・信頼度が上がるのです。
おもしろいデータがあります。
平成28年度のデータですが、20代がよく見るメディアは「インターネット」が67.7%、「新聞」が0.5%です。新聞は、ほとんど読んでいない世代とも言えるでしょう。
情報元:総務省 情報通信制作研究所
ですが信頼度となると、変わります。
20代が信頼できる情報源は「インターネット」が42.4%、「新聞」は64.5%と考えています。新聞を読んでいないのにも関わらず、信頼できると思っているのです。
情報元:総務省 情報通信制作研究所
認知度が上がる
インターネットを通して情報を届けるには、相手が検索する、スマホにアプリを入れている、SNSで繋がっているなどしていないと、見てもらうことができません。ですがテレビや新聞は、たくさんの人が見たり聞いたりしているので、ほぼ自動的に情報を届けることができ、認知度を上げることができます。
広報初心者さん
さとう
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お金がかからない
認知度向上は、広告でも可能です。ただし広告はお金がかかるので、ある程度の投資が必要です。ですが取材されてテレビや新聞で紹介されることは、無料です。厳密に言うと広報担当者の人件費等かかっていることになりますが、広告の場合はそれにプラスアルファの形で費用がかかります。
広告の効果が上がる
広告を出している場合、同じタイミングでテレビや新聞で紹介されると、広告の反応率が上がります。いわゆる費用対効果が上がるわけです。広告だけだと1〜2件しか無かった問い合わせが、一瞬にして10倍、20倍、100倍になったりもします。ですので、両方できればベストと言えます。大手企業はこれを戦略的に行ったりもしています。
社内広報にもなる
新聞やテレビで紹介されたという事実を社内にも伝えると、「我が社はこんなに評価されている会社なんだ」と社員に責任感が生まれたりモチベーションが上がったりもします。回りくどいように見えますが、経営者や広報担当者が社員に直接伝えるより効果が高い場合もあります。
二次利用は著作権に注意
新聞やテレビで紹介された情報は、そのメディアに著作権があります。ですので二次利用する場合は、著作権に注意しましょう。基本的には、取材してくれた記者やメディア側に「こうゆう風に使いたいけど、OKでしょうか?」と聞くと教えてくれると思いますが、申請が必要な場合もあります。そのメディアの代表電話などに連絡してみると教えてくれるでしょう。詳しく知りたい方は、専門家が開催するセミナーなどに参加して「こんな場合はどうしたら良いですか?」と具体的に聞くことをおすすめいたします。
2015年12月号 広報会議「報道記事の二次利用と著作権」
https://mag.sendenkaigi.com/kouhou/201512/reportage-and-copyright/006742.php
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